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強力すぎると噂!?睡眠薬の基本の「キ」

睡眠薬について この記事は約 8 分で読めます。

ときに、睡眠障害を解決するために睡眠薬が処方されることがあります。

しかし多くの方は睡眠薬に対して「怖いイメージ」「死のイメージ」などを持っていて、使用に抵抗を感じるようです。(おそらく探偵ドラマの影響でしょうが)

そのイメージはあながち間違えではなく、正しく服用しないと思わぬ副作用に見舞われる可能性があります。

だからできる限り睡眠薬は使わないほうが良いですし、使うとしてもしっかり医師に相談しておくべきです。

とはいえ睡眠障害を解決するための立派な対策のひとつですので、知っておいて損はないでしょう。というわけで、睡眠薬の基本をご紹介します。

睡眠薬とは?

睡眠薬は、睡眠障害の方が使用することでその症状の解決が期待できる薬です。

睡眠薬(すいみんやく、Hypnotic、Soporific、Sleeping pill)とは、不眠症や睡眠が必要な状態に用いる薬物である。睡眠時の緊張や不安を取り除き、寝付きを良くするなどの作用がある。 (引用:wikipedia

「睡眠導入剤」や「催眠薬」もまさしく睡眠薬のことで、国際条約では乱用の危険性のある薬物とされています。

ですから自分の感覚でなんとなく使うべきではありません。「風邪薬のように、気軽に使える薬」のように軽く考えないほうが良いでしょう。

 

日本で認可されているのは、次の5種類の睡眠薬です。強い順で並べました。

  • バルビツール酸系
  • ベンゾジアゼピン系
  • 非ベンゾシアゼピン系
  • メラトニン受容体作動薬
  • オレキシン受容体拮抗薬

どれも副作用はありますが、使い方をしっかり守れば昔よりずっと安全になっています。

 

睡眠薬は一人一人別、オーダーメイドで処方される。

睡眠薬の処方は単純ではありません。単に「早朝覚醒」「中途覚醒」「入眠障害」「熟睡障害」といった症状で薬を選ぶだけではなく、その他の要因を考慮して薬を選んだり、量を設定したりします。

ですから信頼できる医師にきtんと相談して、オーダーメイドの処方をしてもらいましょう。

またそのような処方が難しいものなので、間違っても人からもらうべきではありません。ちなみに睡眠薬の譲渡は法律で禁止されています。

 

睡眠薬の副作用

最近の睡眠薬は改良されているため、使えば使うほど耐性ができて必要量が増えてくるということは基本的にはありません。ただし途中で使用をやめたり、勝手に量を増やしたりするとそのような可能性が高まります。

睡眠薬のよくある副作用は次の通りです。

  • 集中力の低下
  • 思考力の低下
  • 眠気
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 睡眠障害の悪化

ですから、できることなら睡眠薬は避けた方が良いですし、使用する際は主治医の指示に従いましょう。

 

一度飲み始めたら、危ない薬みたいに止められなくならない!?

基本的には医師に従っていれば問題ありません。しかし自分勝手に量を増やしたりすると、依存してやめられなくなるケースも発生しています。

また自分で中断したり量を減らしたりしたせいで、睡眠障害の症状が悪化したケースもあります。するとより多くの睡眠薬が必要になってしまいますね。

このように、服用の際は医師に相談しないと思わぬトラブルに見舞われてしまいます。

薬の減らし方の例

 

(出展:スイミンネット

 

5種類の睡眠薬の特徴

日本で認可されている睡眠薬は、次の5種類です。

  • バルビツール酸系
  • ベンゾジアゼピン系
  • 非ベンゾシアゼピン系
  • メラトニン受容体作動薬
  • オレキシン受容体拮抗薬

強い薬から順にご紹介していきます。

 

1.バルビツール酸系

一番強いタイプで、1950年前から使われています。まさしく「睡眠薬は依存性があるし、危ないよ…。」という噂を作り上げた張本人です。

強すぎるあまり呼吸を抑制したり、意識をなくしてしまったりするので、最近ではほとんど処方されません。麻酔として使われることがあるくらいです。

これがあまりに危険で処方できないということで、1980年代に非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が作られました。

 

  • チオペンタール
  • ペントバルビタール
  • アモバルビタール
  • フェノバルビタール

などを含む睡眠薬がバルビツール酸系に当たり、商品名で言うと

  • ベゲタミンA
  • ベゲタミンB
  • ラボナ
  • イソミタール
  • バルビタール

などが該当します。ビタミン欠乏症から結膜炎や皮膚炎になることもあるので、服用することになったら十分注意しましょう。

 

2.ベンゾンアゼピン系

バルビツール酸系に比べると安全で、大分使いやすくなった睡眠薬です。副作用がないとまではいきませんが、多少安心して患者に渡せるくらいには改良されました。

ベンゾジアゼピン

画像の左からユーロジン、メイラックス、デパス、ソラナックス(出展:Wikipedia

 

商品名では、次がベンゾジアゼピン系に該当します。

  • ハルシオン
  • レンドルミン
  • サイレー
  • ロヒプノール
  • ドラール

ハルシオンは最近よくCMが放送されていましたよね。

 

3.非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

ベンゾジアゼピン系の副作用を減らしたのが非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。

商品名でいうと、アモバン、ルネスタ、マイスリーなど。安全性が高められてることもあり、一番よく処方される睡眠薬です。

 

ただし、聞こえるのはいい話ばかりではありません。

研究は、鎮静催眠剤の長期間の使用者には著しく高い自殺の危険性があり、同様に、全体的な死亡率の増加を見出した。(引用:wikipedia

この通り、うつ病を悪化させてしまうとうい研究結果も出ていますし、発がん性も懸念されています。ですからやはり今のところは、睡眠薬は最後の手段として取っておくほうが良いと言えます。

 

4.メラトニン受容体作動薬

睡眠ホルモンであるメラトニンは脳の松果体というところから分泌されますが、そのためには”朝日”を浴びて脳に刺激を与えておく必要があります。

本来ならそのような手順を踏む必要があるのですが、メラトニン受容体作動薬はメラトニンの分泌を無理やり促してくれます

 

とはいえ無理やりとはいっても、副作用はさほど強くないようです。しかし、やはり常用すると自然にメラトニンを分泌できなくなったり、弊害が起こるケースもあります。

 

5.オレキシン受容体拮抗薬

オレキシン受容体拮抗薬はオレキシンという脳を覚醒させる物質の邪魔をします。なので、眠らせるというより起きさせない睡眠薬と言えます。

 

睡眠薬を強くしたいとき、どうしたら良い?

よく使われるベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系は強さが変わりませんし、バルビツールは強すぎて何か起こった時に責任問題になると大変なので、まず処方されません。

薬を変えたところで強さにあまり変化がないため、効果を強くするときにはたいていの場合飲む量を変えることになります。

飲む量を半分にしたり、飲む量を1錠増やしたりします。ただし、それらの変化はすべて医師に相談してからするようにしてください。そうでないと、いざというとき誰にも文句を言えません。

 

睡眠薬を使っても眠れないとき

睡眠薬が効かないというとき、多くの方はこう考えます。「飲む量をもっと増やしてみよう!」。このように思い、医師に相談もせずに勝手に量を増やしてしまうのは、とても危険です。

使いすぎることで依存性が高まったり、耐性がついてさらに効かなくなったり、副作用が悪化することもあります。そして睡眠障害自体が悪化してしまうケースもあります。

私の知人にはうつ病を患っていた方がいましたが、その人は睡眠薬の飲みすぎて死んでしまいました。やけになっていた可能性もありますが、飲みすぎて良いことはありません。

 

もしかしたら、睡眠薬の効果すらも妨げてしまうような、眠りの邪魔があるのかもしれません。

精神的な問題は解決できなくとも、それ以外で改善できる点は多々あるはずです。睡眠の質を下げる行動は次の通りなので、一度見直してみてください。

  • 1.遅い時間にコンビニへ行く
  • 2.カフェインを摂取しすぎる
  • 3.冷たい水を飲む
  • 4.お酒を飲む
  • 5.夜中に食事する
  • 6.激しい運動をする。
  • 7.激しく歯磨きをする。
  • 8.熱いお風呂に入る
  • 9.寝る前に考えごとをする
  • 10.スマホ(携帯電話)の画面を見る

>>寝れなくなる!睡眠の質を下げるダメな10の習慣

たとえ睡眠薬を飲んでいたとしても、邪魔をする何かがあれば眠れない場合があります。薬に頼るだけでなく、あなたの意志でも眠りを追求してみてください。

 

まとめ

日本で認可されている睡眠薬は次の5つでした。

  • バルビツール酸系
  • ベンゾジアゼピン系
  • 非ベンゾシアゼピン系
  • メラトニン受容体作動薬
  • オレキシン受容体拮抗薬

病院ではたいてい「ベンゾジアゼピン系」「非ベンゾジアゼピン系」が処方されます。

 

ただし、以前よりも安全とはいえやはり副作用はあります。ですのできちんと医師に相談したうえで服用するようにしてください

そしてたとえ効かなかったとしても、薬の量を増やす前にまずは睡眠の質の向上を考えてみてください。

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