親御さん必見!子供の睡眠と親の睡眠は連動している!?
あなたがお母さん、お父さんなのであれば、こんな悩みを抱えているかもしれませんね。
- 「子供が寝てくれない」
- 「言っても寝ないで遊んでしまう。」
- 「寝るよう言っても、わがまま言って余計に寝なくなる。」
言っても言っても聞かないし、困りますよね。かといってちゃんと寝ないと子供の健康に悪そうだし、モンモンとしてくることがあると思います。
さて、そんなあなたに質問です。
「あなたは夜、どのくらいの時間に寝ていますか?」
意外に思うかもしれませんが、親の睡眠と子供の睡眠とには関係があるんです。
そして子供の夜更かしの原因の多くは、ここにある場合が多いです。
ここ数年で、子供の睡眠時間は減ってきている
ここ数年で、子供の睡眠時間はグンと減ってきています。
引用元:子供の睡眠の実態(http://www.sakurada-e.ymgt.ed.jp/hoken/hoken.pdf)
この通り、最近になるにつれて夜更かしする子供が増えてきています。
とはいえ子供にとっての睡眠は、成長のための必要不可欠なものです。
親御さんたちも、子供の睡眠の重要性についてはなんとなく理解しているはずです。それにも関わらず、なぜ夜更かししてしまうのでしょうか?
ちなみに、日本の子供の睡眠時間の短さは、世界でもトップクラスです。
親の睡眠時間も減ってきている。
次は親の睡眠時間のグラフを見てみましょう。すると面白いことがわかります。
引用元:国民生活時間調査報告書(http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/yoron/lifetime/pdf/110223.pdf)
この通り、大人に関しても睡眠時間が減ってきています。
これはいわずもがな。あなたも経験している「24時間活動型へのシフト」が原因です。
昔は皆が、「5時に会社が終わり、8時にはお店が閉まってしまうのでそれまでに買い物をして、それ以降はずっと家にいる。」といったような暮らしをしていました。
ですが今は24時間やっているお店がたくさんあって、自由なライフスタイルを選びやすくなっています。
また深夜にお店を営業するには、店員さんが必要ですよね。
そのように、あたりまえのように人が深夜にまで借り出される世の中になってきています。
その結果、国民全体の睡眠時間が減ってきているのです。
子は親に振り回される
これら二つのグラフや、この記事のタイトルからしてお気付きかもしれませんが、
親の睡眠時間が減るのに合わせて、子供が夜更かしするようになっているんです。
もちろんこの2つだけで100%断定するのは難しいです。
ですが、幼い子の管理は親がするものですから、専門家の間でも「親のライフスタイルの変化が子供に影響している」と見られています。
ここでひとつ考えて見ましょう。子供はなぜ寝るのでしょうか?
明日の朝仕事があるからではありません。
友達遊ぶ約束があるからではありません。
見たいテレビが朝早くにあるわけではありません。
そう、子供にはわざわざ自分から早く寝る必要はないのです。
それでいながら「遊びたい」「美味しいものを食べたい」「家族と一緒にいたい」
という欲求に打ち勝って、眠りを取るのは難しいことなのです。
ただ例外がありまして、お母さんと一緒に寝ているお子さんに関しては、
夜10時だろうとしっかり寝ているそうです。
日本の子供はお母さんと一緒にいる時間が長く、お母さんが大好きなので、
「お母さんが寝るから自分も寝る」と素直に眠りにつくことができるようです。
そういうわけで、お母さん自体の寝る時間が遅くなるのに連動して、
お子さんの寝る時間までも遅くなっているのです。
子供の夜更かしは危険!
子供にとって夜更かしはとても危険なものです!
人間の脳は寝ているときに、「成長ホルモン」というホルモンを分泌させます。
そして子供は大人に比べて圧倒的に成長ホルモンが多い時期があり、
このときに、骨が形成されたり、身長が伸びたりします。
ですからこの時期、「成長期」と呼ばれる生まれてから高校1~3年生くらいまでの時期に、
しっかり寝ておかないと、十分に身体が成長しないままに大人になってしまいます。
もしかしたら「大人になってからも成長ホルモンは出るんでしょ?」と思うかもしれませんが、
残念ながら大人の成長ホルモンでは、お肌のターンオーバーや傷の回復などがせいぜいで、身長に影響を与えるほどのホルモン分泌はされません。
子供の頃にしっかり寝ておかないと、せっかくの進化の機会を逃してしまうことになるのです。
子供は何時に寝れば良い?
子供が寝ておくべき時間は、午後10時~午前2時と含む、8~10時間くらいの睡眠です。
子供時代は人間の成長にとってとても重要なものです。
ですからお子さんを眠らせるためにも、小さなうちは一緒に眠ってあげてください。
それが子供にとっての、何よりの快眠法となるのですから。
[titled_box color=”option” title=”なぜ午後10時~午前2時を含むのが良いの?”]私達には、古来から続けてきたおかげで身体(遺伝子)に染み付いた、「サーカディアンリズム」という生体リズムがあります。昔から続いているだけあって、このリズムに合わせて生活すると、ホルモンなどがスムーズに分泌されることがわかっています。こどもの場合は成長ホルモンの分泌量が多いだけに、このリズムの影響を強く受けます。ですから子供の健康のためにも、そしてお子さんの将来のリズムの乱れぬ快眠のためにも、午後10時~午前2時は睡眠時間に含むようにすると良いでしょう。[/titled_box]
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