人はなぜ睡眠不足になるのか?
あまり意識したことがないかもしれませんが、人間以外で睡眠不足になる動物を知っているでしょうか?
実は、あたりまえのように睡眠不足という状態になるのは、人間だけなのです。
人間の生活に振り回される犬や猫なら睡眠不足になることが有りえますが、
少なくとも野生の動物には睡眠不足なんて有り得ないことです。
では、なぜ人間は睡眠不足になってしまうのでしょうか?
快眠の話というより、もはや睡眠マニアのためのマニアックなお話になってしまいますが(笑)、お時間許すようでしたら、是非読んでみてください。
動物には生体リズムがある
人間を含め、すべての動物には生体リズムというものがあります。
人間なら朝の6時におきて、日中活動して、外が暗くなったら活動をやめて眠るというリズム。
猫なら1日のうち16時間ほどは眠り、残りの時間で活動するリズム。
ハトなら1日のうち12時間ほど眠り、あとはエサを求めて外に出たり、安全地帯でボーっとしてたりします。
このように、動物によって様々な生体リズムがあるのです。
本能的に備わったリズムがあり、それに従って快適に過ごしています。
[titled_box color=”white” title=”~人間の生体リズムをサーカディアンリズムという~”]人間の生体リズムを、サーカディアンリズムといいます。これは人間が古来から続けてきた、朝起きて、日中働き、夜ねむるという一定の習慣によって作られた生体リズムのことです。そしてこれに従って生活すると、ストレスが少なく、成長ホルモンなどが分泌されやすくなるとされています。[/titled_box]
ただ、人間においては状況がやや変わります。
なぜかというと、人間は生体リズムと異なる一定のルールに合わせて生きています。
自分のリズムのままに生きられないから、睡眠が不足することがあるのです。
人間の生体リズムを乱すルールとは
人間にはその生体リズムを崩すようなルールがあります。
それは何なのかというと・・・
自分に合わない社会のルールすべてです。
人間は社会という集団の中で生きています。
その中では法律が定められ、破れば罰せられ、お金という通過で便利に交換ができ、
結婚というシステムがあります。
そして、時間という人と人を連携しやすくするためのルール。
これが人間の睡眠を妨げる原因となっています。
「1月20日は10時から試験がある。」
「お医者さんに診てもらえるのは30分後だ。」
「友達との約束に10分忘れてしまった。」
時間というルールがあるからこそ、決まったタイミングで人と関わることができます。
とても便利なものですから、今更時間をなくすなんてこと、99.999%無理といえます。
社会のルールが睡眠を不足させる。
このようなルールがあるわけですが、私達の睡眠は必ずしも社会のルールにあわせているわけではありません。
夜中の24時に帰宅して、翌日の仕事のために5時に家を出ないと、
社会のルールに従えないこともあるでしょう。
が、生体リズムはこのルールとは程遠いです。
十分な睡眠が取れず、睡眠不足になりますし、
このような生活を続けていたら身体を壊してしまいます。
あるいは単に、夜更かししてでもやりたいゲーム(という社会の産物)があって、
結果として生体リズムに合わない生活になることもあるでしょう。
このように、社会のルールが睡眠の邪魔をしたとき、
つまり社会のルールと生体リズムとの間に誤差が生じたときに、私達は睡眠不足となるのです。
この誤差を埋めるためには・・・?
睡眠不足を生み出すこの誤差を埋めるためには、次の2つの方法があります。
- 自分の生態リズムを、置かれた社会のルールに合わせる。
- 自分の生態リズムに合った社会(環境)に身をおく。
生態リズムを変えることなんてできるの?と思うかもしれませんが、
もちろん古来から人間が続けてきたことでできたサーカディアンリズム自体を変えることはできません。
が、睡眠の質を上げて一定の生活パターンを繰り返すことで、身体に慣れさせることは可能です。
身体が慣れれば、その時間に成長ホルモンなどが分泌されやすくなるので、
回復や脳の情報整理が早くなるのです。
あるいは自分の行きたいときに働きに行って、好きなときに帰ってくるなんてことができたら最高ですが・・・、
今のストレス社会の中ではそう思い通りにいかないと思います。
私も仕事辛いです;
ですので、やはり一定のリズムを毎日繰り返すことで、
身体にそのパターンを慣れさせるのが、一番現実的な方法かと思います。
単に遊んでて寝たくないだけって人て方は・・・健康のためにも寝るようにしましょう!
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