グリシンが含まれている食品
グリシンは保存料などとして良く使われるアミノ酸です。非必須アミノ酸で外から摂取しなくても体内で作り出せるのですが、快眠効果が欲しいのであれば外から摂りいれる必要があります。
睡眠の質を高めるのに役立つグリシンですが、どのような食品に含まれているのでしょうか?
この記事では、グリシンの多い食品をご紹介します。
グリシンは、アミノ酸の一種なのでタンパク質の多い食品にたくさん含まれています。アミノ酸はタンパク質が分解されたものだからです。中でも肉類や魚介類など、動物性のタンパク質に多く含まれています。
それでは、食品100gあたりに含まれるグリシンの量(mg)をご紹介していきます。
肉類
肉類はタンパク質の塊なので、多くのグリシンが含まれています。牛のひき肉200gを食べるだけで、睡眠効果を得るのに最低限必要なグリシンが摂取できます。ただし、そのうちの十分な量のグリシンが脳に行き届くとは限りません。
- 豚ゼラチン :24000mg
- 牛のひき肉 :1500mg
- 豚のひき肉 :1500mg
- 鶏のむね肉 :1200mg
- 牛レバー :1200mg
- 鶏のもも肉 :1100mg
- 牛サーロイン :1100mg
- 豚ロース :1000mg
- ヤギ肉 :1000mg
- くじら肉 :990mg
- 豚舌 :980mg
- 牛ハツ :950mg
- 牛タン :930mg
- 牛リブロース :880mg
魚介類
魚介類も肉類と同じく、動物性のタンパク質なので多くのグリシンが含まれています。かつおぶしは意外にも多くのグリシンが含まれているのですが、かつおぶしだけで100gも食べるのは難しいでしょう。
- かつお :3500mg
- かつおぶし :3500mg
- くるまえび :2600mg
- いせえび :2200mg
- うに :2000mg
- しらす干し :1900mg
- さざえ :1700mg
- うなぎ :1700mg
- ほたて貝 :1700mg
- にじます :1400mg
- しばえび :1200mg
- あわび :1200mg
- はも :1200mg
- どじょう :1200mg
- しゃこ :1100mg
- ずわい蟹 :1100mg
- 毛蟹 :1100mg
- くろまぐろ :1100mg
- ぶり :1000mg
- ひらめ :990mg
- やりいか :960mg
- まいわし :940mg
- にしん :830mg
- 魚肉ソーセージ :580mg
- あさり :430mg
豆類
畑の肉と言われる大豆にはやはりグリシンが多く含まれています。豆類だけで100g摂取するのは難しいですが、少し添えるだけでもグシリンを増やすことができます。
- 大豆 :3600mg
- 湯葉 :2600mg
- 豆腐 :2300mg
- きな粉 :1700mg
- アーモンド :1300mg
- そら豆 :1100mg
- ごま :1100mg
- あずき :1000mg
- えんどう :940mg
- 油揚げ :860mg
- いんげん豆 :750mg
- 納豆 :680mg
- 枝豆 :510mg
- マカダミアナッツ :420mg
- おから :250mg
穀類
穀類にもグリシンが含まれています。私たちが主食としていく米やパンでも摂取できるため、毎日無意識に食べていることになります。ご飯1合で150gくらいですが、毎日どのくらいのグリシンを摂っていそうですか?
- 小麦粉 :460mg
- マカロニスパゲッティ:440mg
- 強力粉 :420mg
- そば :410mg
- ライ麦 :400mg
- 中華めん :390mg
- 中力粉 :380mg
- フランスパン :350mg
- 米 :330mg
- コッペパン :300mg
どのくらいのグリシンを摂取すれば睡眠効果があるのか?
睡眠の質を上げるために必要なグリシンの量は3000mgです。普通毎日の食事だけで1日に3000~5000mgのグリシンが摂取できますから、3000mgをクリアしています。
しかし、それだけでは足りないのです。
なぜかというと、グリシンが睡眠に影響を与えるのは寝る前に摂取した場合だからです。
ですが、だからといって寝る前の食事を食べるわけにもいきません。消化のせいで体温が上がるので睡眠の質が下がってしまいます。人間は体温が低いほど睡眠が深くなるのです。
つまり寝る前に食品からグリシンを摂ろうとすると、逆に睡眠の質を下げてしまうのです。夜中に目を覚ましたり、疲労を取りきれなかったりするでしょう。
特にタンパク質は消化に4時間ほどかかるため、睡眠時間の約半分の質が落ちてしまいます。
快眠効果を得たいのなら、グリシンをサプリで摂るのが良い。
上記の通り、寝る前に食品からグリシンを摂るわけにはいきません。
またアミノ酸はすべてが脳へと移送されるわけではなく、摂取したアミノ酸の一部だけが脳へと届きます。すべてが脳へと届くわけではありません。
ですので、もし他のアミノ酸があったらグリシンが脳へと届かない可能性があるのです。食事すればほぼ100%他のアミノ酸がたくさん入ってきますから、睡眠への影響はあまり期待できません。
この問題を解決するには、グリシンをサプリメントで摂取することが有効です。
食品ではなくサプリで摂取すれば、余計なアミノ酸に邪魔される心配はありません。また消化のせいで睡眠が浅くなることもありません。
睡眠への影響を狙っている場合には、もっとも適した摂取方法です。
グリシンのサプリメントについては次のページで詳しく説明していますので、参考にしてください。
[titled_box color=”white” title=”グリシンはとりすぎたらどうなるの?”]グリシンの過剰摂取で問題が起こったという報告は未だないため、グリシンによる副作用はないとされています。もともと身体の内で作られている非必須アミノ酸だからかもしれませんね。[/titled_box]この記事をSNSでシェア