よく眠れない人はイライラしやすい
あなたの周りに、少しくらい人から意見されたり、気に入らないことがあった途端、
いきなり怒り出して収拾がつかなくなる人っていませんか?
大人になるごとにそういう人は減ってきますが、イライラし出す人はよく眠れていない可能性が高いです。
なぜかというと、実験から「夜によく眠れないとイライラしやすい」ことがわかっているからです。
この記事では、どうしてよく眠れない人がイライラしやすいのか?
そして睡眠不足によるイライラ感の解消方法をご紹介します。
なぜ睡眠不足だとイライラしやすいのか
人は自分の心に余裕がないとき、気に入らないことを受け入れられず、ちょっとしたことで怒るようになります。つまり睡眠不足で気分が悪いと、イライラします。
このことはあなたも経験があるかと思いますが、それだけでなく、脳科学の面からも睡眠不足からイライラ感が発生することがわかっています。
イライラ感には、セロトニンという脳の大事な神経物質と大きな関係があります。
このセロトニンの分泌が減ると、人はイライラしだすのです。
セロトニンには、ノルアドレナリンやドーパミンといった興奮系のホルモンを整える役割があります。(セロトニンはリラックス系のホルモンと呼ばれることも。)
ですからセロトニンが減ると、興奮しすぎて異常なまでにイライラしてしまったり、
逆に興奮系のホルモンが少なくなりすぎて、うつ病になることもあります。
面白い実験があります。獨協大学の上田教授の研究で、ネズミの脳のセロトニン濃度を低くして、ネズミを観察する実験です。
この結果、セロトニンを減らされたネズミは、凶暴になって噛み付いたり引っかいたりしはじめました。とくに外敵と対面しているわけでもないのに、壁や物に八つ当たりするのです。
またそれと同時にドーパミンなどの攻撃系のホルモンを増やすと、仲間のネズミを見た直後に仲間に攻撃を始めるようになったのです。
人間にもセロトニンやドーパミンなどのホルモンが使われており、同じような傾向があります。なのでやはり、セロトニン・ドーパミンなどのホルモン濃度によって、人はイライラしてしまうと専門化方に考えられています。
やたらとイライラしてる人っていったい!?
今までに一度は、異常だと思うほどにイライラしていている人に会ったことがあるでしょう。
そういう人は表では怒り散らしていても、実は裏では不安感や疲労感、焦りで夜眠れて居ない可能性が高いです。
イライラ感というのは、その人にとっても不快な感情。何も好き好んでやってるわけじゃないので、何かしら理由があるのです。思い通りにならない問題に向き合っていたり、理不尽な環境に嫌気がさしていたり・・・。
もしそんな状況に陥ったとしても、ぐっすりと眠れれば頭の情報が整理されて、イライラ感や不安や疲労感はかなり治まるものです。
ただ、不安感疲労感が眠りの邪魔をしていて、不眠と不安感などの負のサイクルが出来上がってしまうこともあります。
[titled_box color=”white” title=”寝ている間に頭の情報が整理される?”]人は寝ている間に、起きているときに見た記憶を過去の記憶にデタラメに繋ぎ合わせます。これによって新しい内容を”覚えておく”必要がなくなるため、嫌なことだとしてもその人にとっての過去の出来事となります。過去に経験したことなんだから、もう同じことで感情を動かされにくくなるし、嫌なことだとしても受け入れられるようになります。そうやって人は、嫌な過去を乗り越えていくのです。
がしかし、ぐっすり眠れないとそれが十分にできませんから、嫌な経験に怯え、攻撃的になったり鬱状態になったりしてしまうのです。[/titled_box]
また子供においても、夜10時間以降に眠る家庭の子供は、保育所や小学校で問題を起こしやすいことが怒っています。主にすぐに手を上げてしまうタイプの子が多いですね。
メラトニンがセロトニンを支配している!
上で説明したリラックス系のセロトニンや興奮系のドーパミンやノルアドレナリンは、すべてメラトニンの影響を強く受け、調整されます。
メラトニンとは、私達に眠気をもたらす脳内物質。メラトニンの分泌がいろいろなホルモンを分泌させる引き金となるため、ホルモンの指揮者と呼ばれることもあります。
こちらは朝に日光を浴びることで、分泌させることができます。
日光を浴びるのは、身体が最低体温になった後がベストです。つまり、朝方目を覚ました直後です。そこで日光を浴びることで分泌させることができます。
また分泌させるだけでなくメラトニンに十分働いてもらう必要があるため、眠るときには快眠をどこまでも追及するようにしてください。
この状況、イライラしてきませんか?
セロトニンを分泌させてイライラしないようになるには?
快眠・適度な睡眠が重要であることはもちろんなのですが、セロトニンをしっかり分泌させる方法は他にもあります。
- 快眠・適度な睡眠
- 一定のリズムの運動(マラソンやジョギングなど)
- 朝ごはんをきちんと食べる
- 1日3食栄養バランスの良い食事
- 毎日規則正しい生活を
規則正しい生活やごはんなどは一見関係がないように見えますが、それらの習慣はホルモン分泌のしやすさに関わります。
食後に毎回歯磨きをしていると歯磨きをする習慣が身につくように、毎日同じような生活をしていると、ホルモンが同じタイミングで分泌しやすくなります。
生活習慣が健康のために重要だといわれるのは、このためでもあるのです。
あまりイライラしたくないという方や、身の名回りのイライラさんをどうにかしたいという方は、これらのポイントに注意してみてください。
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