日光に浴びないと人は「時差ぼけ」してしまう
エジソンが電球を開発してからというもの、人間の生活リズムは壊れ続けています。大人は遅くまで働き、子供は遅くまで遊びます。
その影響もあって、ここ数十年で国内にいるにも関わらず時差ぼけに悩む人がとても多くなってきました。
時差ぼけは、普通は海外へ行ったときにするものです。ですから日光に浴びないくらいで時差ぼけすると言われても、しっくり来ませんよね。
ですが私達の身体のつくりからして、決まった時間に日光に当たらないと、身体が時差ぼけしてだるくなってくるのです。
この記事では時差ぼけする理由と日光で改善する理由をご紹介するので、日光に当たることの重要性を再確認してください。
私たちの身体は25時間周期で動く
我々は24時間を1日として、毎日同じようなルーティーンを繰り返しています。
朝7時に目覚ましの音で起きる、お昼の12時にご飯をたべて、夜の11時に寝る準備をして眠る。次の朝7時にはまた目覚ましの音で起きる。
たとえ身体がダルいとしても、「朝9時には出勤しなければならない。」「夜7時までは会社にいなければならない。」といったような社会のリズムがあるため、この24時間周期に従わなければなりません。
このように24時間周期を半ば強制されながら繰り返しているわけですが、最近の研究で人間は約25時間周期で動いているということがわかりました。
一部24時間10分~15分というデータもありますが、信憑性の低いデータです。論文が見つかりません。
この事実は、24歳の女性を外部の光と遮断して、時間を知る手がかりをなくした状態で生活してもらい、観察することでわかりました。
6.4 Interaction Between the Sleep-Wake Cycle and the
Rhythm of Rectal Temperature(http://epub.uni-regensburg.de/20105/1/ubr07596_ocr.pdf)
このように、人は外部の光から隔離されると、どんどん生活周期が後ろにさがっていきます。
つまり、24時間周期の社会のリズムとズレた「時差ぼけ」になっていまうわけです。
日光で時差ぼけを改善!
今どんどん生活リズムがズレていて、「ヤバい!!!」と思った方もいるかもしれませんが、安心してください。
時差ぼけは、最低体温になったあとに日光に当たることで改善されます。このようにすることで、体内時計の針がが0に戻るのです。
朝起きたらまずカーテンを開けて、日光を浴びる。できれば朝の散歩でたっぷりと日光を浴びる。それを習慣付ければ、時差ぼけに悩まされることはなくなるでしょう。
[titled_box color=”white” title=”視交叉上核で体内時計リセット!”]日光を浴びると、目の近くにある脳の一部である視交叉上核(しこうさじょうかく)が刺激されます。ここは、脳の中でも体内時計を管理している部署です。ちなみにここが刺激されると催眠ホルモンであるメラトニンが生成され、これには抗酸化作用(老化防止)、催眠作用(寝たいときに分泌される)、成長ホルモンの促進といったメリットが分泌されますから、時差ボケに悩んでいないとしても、朝の太陽は浴びておくべきです。
これこそが、睡眠は長寿の秘訣と言われるゆえんです。[/titled_box]
時差ぼけの状態が続くと、日中に起きていられなかったり、それでいて夜寝れなかったり、疲労感や脱量感があったり、各種の欲求が生まれなくなったりします。
心身共にストレスを与えてしまいますから、早急に解決するのが良いでしょう。
夜勤の場合は・・・。
体内時計がリセットされるのは、最低体温になった後に日光を浴びたときです。ですので、夜勤の方の場合はその時間は寝るときでしょうから、上手く体内時計をリセットできません。
また朝の日光でメラトニン(睡眠物質)を作らないと、抗老化作用のあるメラトニンの分泌量も減ってしまいますから、老化が早まり寿命が縮みます。
さらにメラトニンが減ると成長ホルモンの分泌も減るので、傷の治りが遅くなり、お肌のターンオーバーが上手く行かなくなり、肌のキメが粗くなります。
夜勤の方も社会に必要な存在ではあるのですが、あなたの健康や美貌を第一とするのなら、朝起きて夜眠る生活スタイルに変えることをおススメします。
今は電気器具が発達しているからこそ夜でも活動できるのであって、本来人間には朝方の生活スタイルのほうが合っているのです。
この記事をSNSでシェア