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睡眠不足は肥満の原因になるので要注意!

快眠の知識事項 この記事は約 6 分で読めます。

「寝ている間よりも起きている間のほうがエネルギーをたくさん使っていそうだし、痩せるのではないか?」そう考えている方は多いですが、実のところ睡眠不足は肥満につながります。

つまり、寝る時間を惜しんで仕事を頑張ってるからといって夜食を食べると2重で太りやすくなるわけです。ダイエット目的で睡眠不足を削って運動している方は、逆に太りやすい状態かもしれません。

一見関係がなさそうですが、どうして睡眠不足が肥満につながるのでしょうか?3つの理由をご紹介します。

睡眠不足と肥満にはどんな関係がある?

コロンビア大学は、National Health and Nutrition Examination Surveyの中で面白い研究結果を報告しています。

彼らは被験者を集めて、睡眠時間が4時間のグループ、5時間のグループ、6時間のグループ、7時間のグループ…、にわけて寝てもらい、その結果を調査しました。

すると7時間のグループの肥満度を基準にしたときに、睡眠時間が4時間のグループは肥満度が73%アップ、5時間のグループは50%アップ、6時間のグループは23%アップしたそうです。

 

この実験から、睡眠時間が少なければ少ないほど肥満度が上がるということがわかりました。人間に適した睡眠時間は6~8時間だとよく言われますが、まさにそんくらいの時間が健康的なようです。

★ポイント:睡眠時間が短いほど肥満になりやすい。

(2016/3/1 日本人男性2万人を対象にした実験でも、睡眠時間が5時間以下の方は特に肥満になりやすいとわかりました。)

 

では逆に睡眠時間が長い場合はどうなのかというと、肥満度は下がります。ただし、多くの睡眠が必要だということは、睡眠の質が低いということです。実はこのとき、「脳は回復が足りていないのに、身体は無駄に休んでいる」状態です。

だから起きたときにダルさを感じますし、動脈硬化や高血圧などの問題が生じやすくなります。またダルさに負けて運動しないと、やはり肥満につながります。

睡眠時間が異様に長い方は、睡眠の質を改善してみてください。質が上がれば回復速度も上がるので、短時間の睡眠で十分ですっきりと起きることができます。

 

ところで、どうして起きてエネルギーを消費しているのに、肥満につながるのでしょうか?コロンビア大学によると、起きている間に何かを食べてしまうから太るケースが多いそうです。

 

睡眠不足が肥満につながる理由

1.起きていると食べてしまうから

確かに、起きていると何かしらの行動をしますので、エネルギーを消費するはずです。

しかし、たいていの場合使うエネルギー以上に多くのエネルギーを、お菓子やインスタント食品から摂ってしまいます。そもそもボーっと起きているだけでは、たいして多くのエネルギーを使いませんしね。

また寝る前に食事するとエネルギーが吸収されやすいため、脂肪がどんどん弾ってお腹がたるんでいきます。

 

シカゴ大学の実験によると、4時間睡眠のグループは、10時間睡眠のグループよりも甘い食べ物や、お菓子、カップラーメンやパンなどの炭水化物を欲しがったそうです。これは2つのホルモンの影響によるものです。

 

2.レプチンとグレリンのしわざ

睡眠不足でいると自律神経が乱れるため、「レプチン」と「グレリン」というふたつのホルモンのバランスも乱れます。2つのホルモンには次のような働きがあります。

  • レプチン…食欲を抑えるホルモン(満腹ホルモン)
  • グレリン…食欲を増進するホルモン(空腹ホルモン)

 

(http://www.tainaidokei.jp/disease/5_4.html より)

かの有名なスタンフォード大学の研究によると、5時間睡眠の人は8時間睡眠の人に比べると、レプチンの分泌量が15.5%少なく、グレリンは15%増えたそうです。

つまり、睡眠が不足していると食欲がどんどん増してしまいます。自分自身を意思の力で押さえつけられなかったら、どんどん食べてしまうのです。

私自身欲に負けて朝4時まで営業しているラーメン屋さんに食べに行くことがありますので、この力のすごさはよくわかります。

寝れなくてやることがないからこそ、なおさら食べたくなってしまうんですよね。

 

3.コルチゾールというホルモンが分泌されないから

コルチゾールとは、身体に次の作用をもたらします。

  • たんぱく質の代謝
  • 資質の代謝
  • 電解質の代謝
  • 骨の代謝
  • 免疫機能の向上

代謝しないと私たちの細胞は死んだままになってしまうので、生きるのに必要不可欠なホルモンといえます。そしてこれらの代謝には多くのエネルギーを使います。

 

ただコルチゾールは寝ている間に分泌されるため、睡眠不足だと機能する機会がなくなります。結果エネルギーが余ってしまいますから、脂肪となってお腹にたまるのです。

[titled_box color=”white” title=”ゴールデンタイムは代謝が活発!]夜22時~26時は睡眠のゴールデンタイムと言われています。実はこの4時間は大昔から眠っていた時間なので、ほかの時間よりも回復効率が上がるのだそうです。

日常を犠牲にしてまで追い求める必要はないですが、もしこの時間に眠れるのであれば、睡眠時間に含むようにしましょう。睡眠の質が上がります。ちなみに、このような昔から繰り返している生活習慣を「サーカディアンリズム」と呼びます。[/titled_box]

もちろんお肌の代謝にも関わるため、美容への影響も大きいです。

 

解決策は簡単!寝ればいいだけ

たとえ睡眠不足によって、「グレリン」と「レプチン」のバランスが乱れたとしても問題ありません。2日連続で十分に眠ることで、これらのバランスが正常に戻るということが確認できています。

また、もし「そもそも睡眠時間を十分に取れない」のであれば、睡眠の質を高めることで、短時間の睡眠で回復できるようにしましょう。

睡眠の質が上がるほど、短時間の睡眠で回復することができます。

 

もしどうしてもお腹が減ったという場合は、クッキー1枚など、ちょっと小腹を満たすくらいで済ませておきましょう。寝る前の食事は肥満につながりますし、紹介のために体温が上がりますから、睡眠の質が下がります。(つまり、より太りやすくなります。)

人は体温が低い時ほど眠りが深くなりますから、消化によって体温を上げるべきではありません。

 

まとめ

睡眠不足は、次の3つの原因で肥満につながります。

  • 起きていると食べてしまうから
  • レプチンとグレリンのしわざ
  • コルチゾールというホルモンが分泌されないから

また、睡眠不足は肥満だけでなく寿命や、お肌のハリやキメにも影響します。十分に睡眠をとって、健康で快適な毎日を過ごしたいですね!

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