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寝た気がしない?夜中に目が覚めてしまう9つの原因

快眠の知識事項 この記事は約 10 分で読めます。

お布団でぐっすりと眠って快適な朝を迎えるはずが…、起きたらまだ外は真っ暗!時計を見たら3時間しか経っていない。なんて経験はありませんか?

特別疲れているとこのような症状があるのはあたりまえですし、たまの出来事なので気になりませんが、人によっては頻繁に目が覚めてしまうことがあります。

夜中に目が覚めてしまうことを「中途覚醒」と呼びますが、週に3回以上目を覚ましてしまう方は平均的な方に比べるとやや回数が多いので、対策を取ったほうが良いです。

夜中に目を覚ましているだけとはいえ、その脳への負担は大きなものです。目を覚ますたびに眠りの質が悪くなり、起きたせいで睡眠時間が減るわけですから、脳や身体の疲労回復が見込めなくなります。日に日に疲れが増していくのです。

「ちゃんと寝たいのに、目が覚めるせいで寝た気がしない。どうにかして治したい!」そんな方のために、目が覚めてしまう原因を一通りご紹介します。

目覚めさせる原因をなくせるかが勝負

夜中目が覚める方はだいたいの場合、寝始めてから3~4時間半後くらいに目覚めます。なぜそのくらいに目覚めるのかというと、答えは睡眠のサイクルにあります。

私たちの脳は、寝ている間に「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を繰り返しています。このうちのレム睡眠のときに睡眠が浅くなるのですが、これら90分周期で繰り返されています。

さて、ここで目を覚ますまでの時間に注目してみましょう。3時間は90分を2回繰り返した時間ですし、4時間半は90分を3回繰り返した時間です。

そうです。夜中に目が覚めてしまう方は睡眠が浅くなるレム睡眠のときに、睡眠が浅くなりすぎてしまうために目が覚めているのです。

レム睡眠のときに、目を覚まさせるような原因をなくせるかどうかがカギになってきます。

それでは、9つの原因をご紹介します。

 

1.精神的なストレス/それによる悪夢など

ストレスや悩み事は脳を興奮させるので、目がさめる原因となります。またストレスのせいで目覚めると、考えごとをしてしまうために再び眠りにくいのも特徴です。

自覚症状がなくともストレスに慣れてしまっている場合もあります。感じているストレスが普通のことだと勘違いしているだけで、実はストレスを感じている場合もあります。

朝の満員電車はその典型で、当たり前のことと受け入れられていますが、世界的にみたら珍しくストレスのかかる行動です。

精神的なストレスによる覚醒の対策としては、寝る前にリラックスすることです。

参考毎日グッスリと眠るためのウラワザ”入眠儀式”をご紹介!

参考お風呂に入るだけで寝やすくなるお手軽な4つの方法

寝るときにはやることがないので、つい考えことをしてしまいますよね。ですがそれが脳の活性化させてしまいます。

意識して何も考えずボーっとすることで、眠りに集中するのがベストです。

 

2.過労による神経の敏感化

精神的なストレスはないとしても、身体が疲れすぎているために神経が活性化して、なかなか眠れないこともあります。

寝る前にストレッチなどをすることで、リラックスすると改善されやすいのが特徴です。

サービス残業が当たり前のつらい時代ではありますが、仕事を辞めるなんてできませんよね。こっそり自分を休める方法をいろいろと確立することで、この症状は改善します。

休憩時間には机に伏せて眠ってしまうなど、回復の機会を逃さないようにすることも重要です。

 

3.アルコールによる目覚め

アルコールは分解されるとアセトアルデヒドになりますが、これが脳を興奮させます。またアルコールの分解のために臓器が活発になっていると、眠りが浅くなることがわかっています。

またアルコールには利尿作用があるので、分解されたあとにトイレに行きたくなります。トイレに行くために起きれば、その分睡眠時間が減りますし、1度起きたせいで睡眠の質が下がってしまいます。

夜ごはんでお酒を飲みたがる方は多いですが、これらの作用があるため、お酒を飲んでから寝るまでに3時間は開けておくようにしましょう。また泥酔するほど飲むのはもちろんNG。

中には寝やすくするために寝る前にお酒を飲む方もいらっしゃるでしょう。そういう方は、「でも、お酒のおかげで実際に眠くなっているんだよね。」と思うかもしれません。

確かに、お酒によって体温が上がると通常よりも体温の下がり方が急激になるので、寝つきはよくなります。人間は体温が下がるときに眠くなるようにできているのです。

しかし寝つきが悪くなったとはいえ、上でご説明したように睡眠の質が下がってしまいます。夜中に目覚めないようにするためにも、お酒の力なしで寝付くようにしたほうが良いでしょう。

[titled_box color=”option” title=”カフェインもNG!”]飲み物つながりでついでにご紹介しておきますが、カフェインも交感神経を刺激して目を覚まさせるので、寝る前に飲むべきではありません。カフェインの効果は飲んでから4時間ほど持続しますから、夜になったら避けるようにしましょう。[/titled_box]

 

4.身体の痛み

頭痛や腰痛など、身体の痛みによって目を覚ますこともあります。とはいえ、この場合は原因がハッキリしているためこのサイトにいらっしゃる方には少ないかもしれません。

パイプベッドやソファ兼ベッドで寝ていると、お尻が当たるところの骨組みが壊れがちですが、ベッドは壊れていませんか?壊れたベットで寝ていると、腰を悪くしてしまいます。

もし骨組みが折れているのなら、ベッドを変えるとか、ベッドの上に硬いマットレスを置くなどして対策しておきましょう。それだけで睡眠の質が驚くほど変わってきます。

管理人はいまだに骨の折れたベッドを使っていますが、へこんでしまったところをベッドで埋めて、その上に硬めのマットレスを置くことで対策しています。

折れたベッドで寝ているときは朝いつも身体がダルイ感じがしたのですが、この対策をしてからは気持ちのいい朝を迎えられるようになりました。

 

5.ペットと一緒にねている

実は私も愛犬と一緒に寝ることがあるのですが…。

夜中に寄り添って来たり、吠えたりするので、目が覚めてしまうことがあります。かわいいので不快ではありませんが、起こされる回数が多いと、さすがに睡眠の質が落ちていることを実感します。

アメリカにあるメイヨークリニックの研究によると、ペットと一緒に寝ている人の約半数が夜中にペットに起こされているそうです。

人間とその他の動物とでは生活のリズムが違うので、それを理解した上で一緒に寝るか、別で寝るかを決めるのが良いでしょう。

 

6.布団や枕が自分に合っていない

ベッドの骨組みが折れていたり、枕が高すぎたり低すぎたりすると、身体への負担が大きく目覚めることがあります。寝具を選ぶときには、実際に使ってみて楽かどうかを確かめてからの購入をおススメします。

また、寝がえりをしたときの枕の音で目覚める方もいるようです。そば殻やコルクは音が大きいので、気になる方は避けるようにしたほうが良いでしょう(眠りの音が気になるという時点で、眠りが浅いとも言えますが。)

 

7.寝る前にシャワーまたはお風呂に入っていない。

こちらは意外と多くの方が当てはまります。身だしなみを気にする人には、朝シャン派(夜ではなく朝にお風呂やシャワーに入りたがる層)が多くいます。が、これが目覚めの原因になってしまいます。

日中活動していると、自分ではハッキリ体感できなくとも、頭にある程度の汗をかいているものです。汗と一緒に皮脂も出てくるわけですが、これが頭皮に残って乾燥すると、とてつもないカユミを感じます。

カユミというは、つまるところ刺激。寝ている間に刺激を感じるわけですから、当然睡眠の質を低下させますし、目覚めの原因になります。

かゆみによる刺激や、無意識に掻いたときの刺激で目を覚まさないためにも、夜にシャワーやお風呂に入っておくようにしたほうが良いです。

 

8.周期性四肢運動障害(しゅうきせいししうんどうしょうがい)

周期性四肢運動障害は、寝ているときに手や足がビクッと動いて目を覚ましてしまう症状です。身体が動くと、それを認知した脳が反応して目を覚ましてしまいます。

 

9.そもそも睡眠の質が低い

原因以前に、そもそも睡眠の質が低い可能性もあります。睡眠が浅いと、ちょっとした刺激で起きてしまいます。

睡眠の質が下がる原因として、次のものがあげられます。

  • 1.遅い時間にコンビニへ行く
  • 2.カフェインを摂取しすぎる
  • 3.冷たい水を飲む
  • 4.お酒を飲む
  • 5.夜中に食事する
  • 6.激しい運動をする。
  • 7.激しく歯磨きをする。
  • 8.熱いお風呂に入る
  • 9.寝る前に考えごとをする
  • 10.スマホ(携帯電話)の画面を見る

関連記事:睡眠の質を下げるダメな10の習慣

ただ、お年寄りの方に関しては話が別。歳をとるほどに睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量は減りますから、眠りが浅くなるのは仕方がありません。40代前半からメラトニンの分泌量は急激に減ってきます。

おじいさんやおばあさんってとても早起きな印象がありませんか?それはまさしく、睡眠の質が下がっているために寝ていられないからこそ早起きなのです。

自然に改善されるものではないので、サプリメントなどに頼るのがお勧めです。

 

たとえ目覚めたとしても、強い光には要注意!

目覚めてしまったとき、あなたはどんな行動をとりますか?おそらく何らかの行動をするために、まずは電気をつけると思います。しかし電気の強い光は、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量を減らしてしまいますから、睡眠の質低下につながってしまいます。

ですからできる限り電気はつけないように、たとえ点けるとしても、短時間で済ませるようにしましょう。

特にやりたいことがないのなら、電気を点けることなく、再びそのまま眠りにつくことをおススメします。

 

睡眠は私たちにとって欠かせないもの

私たちは人生の1/3を眠っているのですが、その睡眠は必要だからこそあるものです。

人間ひとりひとりが持っているのは、まさしくスーパーコンピューターです。

スーパーに行って、必要なものを考えて、人をかわしつつ行きたいコーナーに行き、値段と質から買うものを判断して、
賞味期限を見て、一番早く済むレジで並んで、お会計する。しかも呼吸や臓器の運動、その他の危機管理などをしつつです。

これだけのことをコンピュータにさせるのであれば、巨大なプログラムになりますし実行に時間がかかりますが、人間の脳はこれをいとも簡単に成し遂げてしまうのです。

パソコンでさえ大きな電力が必要なのですから、それよりも高性能な脳はより多くのエネルギーを必要とします。そのための充電時間が、睡眠に当たるわけです。

 

まとめ

この記事では、中途覚醒(夜中の目覚め)の原因を9つご紹介しました。

  1. 精神的なストレス/それによる悪夢など
  2. 過労による神経の敏感化
  3. アルコールによる目覚め
  4. 身体の痛み
  5. ペットと一緒にねている
  6. 布団や枕が自分に合っていない
  7. 寝る前にシャワーまたはお風呂に入っていない。
  8. 周期性四肢運動障害(しゅうきせいししうんどうしょうがい)
  9. もそも睡眠の質が低い

中途覚醒(夜中の目覚め)は放っておくと、疲れが身体にたまっていって日常生活にも影響を与え始めます。毎朝疲れを感じながら起きて、日中は眠気を感じながら生活する。そんな毎日は嫌ですよね。

対策しさえすればきちんと改善される症状ですので、見直してみてください。

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