メラトニンの多い食品まとめ
メラトニンは、セロトニンという快楽物質を原料に作られている睡眠ホルモンです。私たちに自然ね眠りを促してくれるため、快眠のためには寝る前にメラトニンを分泌させることがとても重要です。
ただし、その催眠効果はメラトニンを外部から摂取することでも得られるため、食品からメラトニンの摂取量を増やすことは可能です。
そのため、アメリカやスウェーデンではメラトニンを含むサプリメントや牛乳が人気です。食品から意図的に多くのメラトニンを得ようとしている方も多いです。
しかし日本ではメラトニンサプリなどが認可されていないので、他の方法で得る必要があります。その手段のひとつとして、メラトニンを多く含む食品をご紹介します。
メラトニンの多い食品
メラトニンはケールに多く含まれています。あまり聞いたことがないかもしれませんが、ケールとは青汁の原料としてよく使われるものです。そのため青汁の紹介文で「メラトニンでぐっすり眠れる!」といった表記がよくつかわれています。
※表記は食品100gあたりのメラトニン量(ng)です。
- ケール :4,200ng
- さくらんぼ :1,350ng
- オート麦 :180ng
- とうもろこし :140ng
- お米 :100ng
- カイワレ大根 :85ng
- しょうが :57ng
- バナナ :43ng
- トマト :34ng
- キャベツ :10ng
さくらんぼのメラトニン含有量が多いですが、ほかのベリー系の果物もメラトニンが多く含まれているようです。
ただし、注意したいのは上記の含有量がngであることです。1mg=1,000ngですので、mg単位だと次のような含有量になります。
- ケール :0.0042mg
- さくらんぼ :0.00135mg
- オート麦 :0.000180mg
- とうもろこし :0.000140mg
- お米 :0.0001mg
- カイワレ大根 :0.000085mg
- しょうが :0.000057mg
- バナナ :0.000043mg
- トマト :0.000034mg
- キャベツ :0.000010mg
メラトニンを食品で摂るのは大変
上記のmg単位の一覧を見ても少ないと感じると思いますが、メラトニンサプリメント(日本では認可されていません。)に含まれるメラトニン含有量は、1粒で3~5mgです。
一番メラトニン含有量の多いケールでも100gあたり0.0042mgです。ケールでメラトニン3mg摂取するとしたら、71kg食べる必要があります。体重よりも多いケールを食べることは不可能でしょう。
そう考えると、食品からのみで必要なメラトニンを摂取するのは不可能だといえます。
そこで注目したくなるのがメラトニンなんですが、残念ながら日本ではメラトニンサプリが認可されていません。当たり前のように使われている国がある一方で、なぜ日本では認可されないのでしょうか?
なんで日本ではメラトニンサプリが認可されていないの?
メラトニンのサプリメントや健康食品は、スムーズにそしてぐっすりと眠れるということで、アメリカやスウェーデンなどの先進国で大人気です。
ただあまりに優れていたせいで、中毒者が出たり、体調を崩す方が出たそうです。具体的には、日中に眠気に襲われたり、頭痛、吐き気、めまい、意識が飛ぶなど様々な問題が起こりました。
正直いってどんなサプリメントでも使いすぎたら中毒や副作用はあるものです。ですが今のところは、厚生労働省は健康被害が発生する恐れを否定できないとしています。
下記製品は現在のところ、国内において健康被害は報告されておりませんが、医薬品成分が検出されており、健康被害の発生するおそれが否定できないと考えられます。
1.商品名:Now Melatonin 3mg (略)
(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/other/080611-1.html より)
また睡眠系の専門の方たちによると、現在の日本はどんどん過労になっているせいで、肉体的精神的ストレスにより睡眠の質が下がりがちです。そんななかでメラトニンサプリメントを認可したら、中毒者だらけになると言われています。
メラトニンについてもっと詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
食品がダメならトリプトファンから摂取
食品からメラトニンを摂取するのは難しいというのに、日本ではサプリメントからの摂取すらもできません。そこで、いい案があります。メラトニンの原料であるトリプトファンを摂取すればいいのです。
トリプトファンなら食品から摂取することができますし、サプリメントから摂取することも可能です。
※セロトニンは精神の安定に必要な快楽系のホルモンです。
このように、トリプトファンは日中にセロトニンとなり、そして寝る前にメラトニンとして分泌されます。
ただし、トリプトファンは必須アミノ酸であり、身体の外から摂取する必要があります。トリプトファンがなければそもそも原料がないので、元気に過ごすためのセロトニンができませんし、睡眠に必要なメラトニンもできません。
元気がなく、夜は眠れない、鬱のような状態になってしまいます。普段あまり元気がないという方は、意識してトリプトファンを摂るようにしてください。
トリプトファンについてさらに詳しく知りたいとう方、増やして日中や就寝を改善したいという方は次の記事を参考にしてください。
>>トリプトファンとセロトニンとメラトニンの関係!睡眠サプリの定番
>>バランスボディ研究所の国産LトリプトファンEXを購入しました。レビュー・感想
「朝日を浴びるのは大事」とよく言われていますが、それは脳の松果体というところを強い光で刺激して、目を覚まし、メラトニンの生成をはじめさせるためです。
朝日を浴びた約15~17時間後くらいにメラトニンが分泌されはじめ、暗い部屋にいるときにいっきに分泌されます。
ただし、寝る前に脳を興奮させるとメラトニンの分泌が止まります。寝る前のスマホやテレビ、運動などは控えるようにしましょう。
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