放置は危険!いびきの8つの原因と解決策
「いびき」という言葉は知っていて、実物を見たこともあるけど、どうしていびきがするのか知らないという方はとても多いです。
ただ、身近で気にするほどじゃないと感じるかもしれませんが、病気につながることがあります。特に他人がうるさいと思うほどのいびきは、病期が裏に潜んでいることが少なくありません。
放置していると、睡眠時無呼吸症候群になって重大な病気につながることもあるので、注意しましょう。
[titled_box color=”white” title=”なんと女性の15%がいびきをかいている!?”]「いびき白書」によると、2001年のデータで女性の15%がいびきをかいていることがわかりました。つまり、20人に3人はいびきをかいているということです。自分で気が付くのは難しいため、実はあなたもいびきをかいているかもしれません。[/titled_box]
Contents
いびきとは?
まずは簡単に、いびきがどんな仕組みで出るのかをお伝えします。呼吸のときに鳴る雑音のこと。唾液の溜まったリコーダーを吹いたときに「ズズズズ」と変な音がしますよね。それと同じような仕組みで、雑音がしてしまいます。
その原因としてよくあるものは、ベロが喉に落ちているため、首の脂肪が弾って首を圧迫しているため、鼻がつまっているため、など様々です。
簡単に言うと、なんらかの原因で呼吸路が狭まったときに、いびきが鳴ります。
上の図で言うと、扁桃腺、口蓋扁桃、アデノイドなどが圧迫され、いびきの原因になります。
よくある「いびき」の原因8つ 一覧
では、一体どういう原因で喉が狭まるのでしょうか?
1.首回りに脂肪が溜まる
生まれつきの方を除き、ひとことで言うと肥満です。そうお伝えすると「いや、太ってはいません」という方が数人いましたが、怖いのは目に見える外側の脂肪ではありません。
内側の脂肪がいびきの原因になります。ですから細い人でも、脂肪が原因でいびきが鳴りえます。
首に脂肪がたまると、気道が圧迫されて呼吸しづらくなります。それでかすれたような音がしてしまうのです。
この原因でいびきをかくのは、30代以上の男性が多いです。やはり運動の機会が減り、見た目にもあまり気を使わなくなるためでしょう。この世代は太りやすく、いびきが始まりやすい時期です。
太っている方がまず疑うべきは、「肥満によるいびき」です。(加齢によっても筋肉が衰えます。)
2.鼻づまり
「なんで鼻が喉詰まりに関係あるの?」と思うかもしれませんね。鼻が詰まると口呼吸になります。それにより舌がのどに落ちて気道の邪魔をします。つまり舌がいびぎの原因になります。
花粉で鼻水がひどいときにだけいびきがタイプもいますので、花粉症の方は一度鼻づまりを疑ってみましょう。鼻炎の場合も同様です。
- 鼻づまり
- 口呼吸になる
- A:舌の喉に落ちる/B:扁桃が悪化
ただし、人は寝始めには口呼吸になりやすいものですから、寝始めだけいびきがするなら気にする必要はありません。20分くらいしてもいびきが寝おらない場合はきちんと対策しましょう。
マスクをするだけでも埃を遮断して鼻が詰まりにくくなりますので、試してみてください。同時に喉が乾燥して痛くなることも防げますよ。
中でも濡れマスクというグッズが、口が乾燥しにくいのでおススメです。
3.アルコールの影響
アルコールを飲むと、筋肉を制御する神経が麻痺して力が入りにくくなります。その症状のひとつとして、喉を引き締める力が弱くなります。喉が緩んでも縮んでもいびきが出るのだから、難しいですよね。
結果として気道が狭くなり、喉が空気で振動していびきが発生します。だからお酒が原因でいびきが出ているのなら、病気ではありません。
とはいえアルコールが原因なのか確かめるためにも、毎日寝酒をしている方はいったん飲酒をやめて原因を特定しましょう。
また寝酒をすると体温を上げ、睡眠の質を下げてしまいます。人間は体温が低いほど深く眠ることができるのです。寝る前6時間くらいはお酒を飲まないようにしましょう。
4.扁桃腺が気道を圧迫している
扁桃腺が膨れ上がって、気道をふさいでいる可能性があります。
扁桃腺は大きくなりすぎるといびきの原因になります。
扁桃を治すにはビタミンCやビタミンEをはじめとした栄養摂取による免疫アップ、「のどぬ~る」や「ハレナース」などの殺菌グッズ、また葛根湯(かっこんとう)や小柴胡湯(しょうさいことう)などの漢方が有効です。
軽度の扁桃腺ならば冷やすだけでも効果的ですので、試してみてください。
また扁桃が大きくなりすぎると、睡眠時無呼吸症候群の原因となりやすいので注意しましょう。
5.口呼吸
鼻づまりによるいびきは口呼吸になって舌が喉の奥のほうに落ちることが原因でしたが、単に口呼吸の場合も同じ。
同じ理由でいびきが鳴りますので、普段から鼻呼吸を心がけることが重要です。
また仰向けで寝ると口が空きやすいため、それで舌が喉奥に落ちる場合があります。仰向けで寝ていることが原因と思われるのなら、試しに横向きで寝てみましょう。
無意識に仰向けにならないように、背中にクッションを置き、抱き枕を使って眠るのも効果的です。
6.胸に手や物を置いてる/布団が重すぎる
手や物で胸が圧迫されると、必死で息を吸おうとするため首に力が入ります。
力を入れると首が収縮するためいびきは鳴らないと思いがちですが、力が入ったことで喉の振動幅が上がります。ギターの絃を強く鳴らすと、絃の振動幅が大きくなることはわかるでしょうか?
喉でもそれと同じことが起こっています。その振動こそが、いびきの音を出しているのです。
布団は軽いながらも暖かいものを、また意識して寝るときには手を横に置いてみましょう。
7.ストレスによる緊張
ストレスが強くなると、息が荒くなったり、多くの酸素を欲するため喉に力が入ります。また肺が圧迫され、息苦しくて喉に力が入ることもあるでしょう。
これにより喉の振動幅が大きくなり、いびきが鳴ってしまいます。
もちろん不規則な生活習慣や、睡眠不足によるストレスでも同じようにいびきが出ます。
一時的なものであれば良いのですが、慢性敵なストレスの場合、睡眠の質を落としたり、その他いろいろな問題を引き起こします。ストレスを感じているのであれば、早めにストレス原を解決しておくべきです。
8.室内の湿度が低すぎる
湿度が低すぎると埃が舞うため、鼻づまりの原因となります。
また鼻づまりで口呼吸になった場合に、喉を傷め、同時に扁桃を悪化させることもあります。
どちらにせよいびきの原因となるので、湿度には注意しましょう。
冬は空気が乾燥しやすいので、鼻づまりや扁桃の巨大化を防ぐためにも、マスクをしておくのがおススメです。
扁桃腺の晴れをツボ押しで治せる?
ここまでいびきの原因と対策をご紹介してきましたが、「扁桃の腫れを改善する」というツボが存在します。
天突という鎖骨の間にあるツボで、強くと痛いので、やさしく暖めるように押すのが良いそうです。
自分で押せるツボですので、試してみてください。
音が大きい場合、無呼吸になる場合は要注意!
他人が目を覚ますほど音が大きい場合や、睡眠中に無呼吸になる場合は「睡眠時無呼吸症候群」という病気に分類される場合があります。
こちらは精神的・肉体的にストレスがかかり、場合によって生活習慣病につながることもあります。ストレスがかかるわけですから、もちろん睡眠の質も下がります。
睡眠時無呼吸症候群について心配な場合は次の記事を参考にしてください。
>>睡眠時無呼吸症候群とは?原因と対策
まとめ:気道を確保できれば、いびきは治る!
以上、いびきの8つの原因と対策をご紹介してきました。
- 1.首回りに脂肪が溜まる
- 2.鼻づまり
- 3.アルコールの影響
- 4.扁桃腺が気道を圧迫している
- 5.口呼吸
- 6.胸に手や物を置いてる/布団が重すぎる
- 7.ストレスによる緊張
- 8.室内の湿度が低すぎる
通して言えるのは、すべて何らかの原因で気道が塞がれているということです。ですので気道を正常化しさえすれば改善します。
また、ほかの病気にもつながる睡眠時無呼吸症候群と思われたのならば、安易に考えて放置しないで、早急に対応するようにしましょう。
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